先日チーズ工房におじゃました。
うちのスタッフが何時くらいからやっているのですか?と伺ったところ4時くらいからいるよーとおっしゃっていたとの事で、本当のアポは9時でしたが朝早くから伺ってしまいました。(突然早くにお邪魔してすみません!)
盛岡の待ち合わせは明け方3時。まだ暗い時刻です。牛乳屋さんが4時あたりにくるそうでそこからチーズ作りをみたかったんですね。その日の牛乳屋さんは5時くらいに来ました。その牛乳に熱を加えて、工房で熱消毒をします。その温度も伊藤さんの長年の経験で決められているのです。もちおろんその牛乳はノンホモ。その絞り立ての牛乳をつかってチーズはつくられていました。

作り手である伊藤さんはとても気さくな方でいろいろな話をしてくださいます。
牛乳はホルスタインとブランスイスのブレンド。脂肪球の大きさがチーズのまろやかさに影響するのだそうです。ノンホモなのでもちろん、脂肪球を壊したりしていません。このそれぞれの牛乳のブレンド具合がチーズに適した脂肪球となるんですね。この工房はまさしく手作り。乳酸菌やレンネットを入れた後もずっと一人で木べらを使ってかきまぜます。機械になんか頼りません。この混ぜ具合でチーズになるかならないかが決まるのだそうです。

作る過程でできてくるまだ名もないチーズをいろいろな食べ方で試食もさせていただきました。まだホエーと分離していないぷるんぷるんの固まりかけたチーズに、ブルーベリーのジャムをかけてみたりふりかけをかけたり、わさび醤油で食べさせてみたり。チーズだからという固定観念ではなく、もっといろいろな食べ方で試してみると良いんだといいます。これは発酵が進んでいる状態なので、家に持ち帰っても今このときの味にはなりません。常に進化して行きます。
この日はモッツアレアとストリングチーズ、それとリコッタチーズをつくります。
ホエーと少し分離が進んだ、かじるとキュッキュッとなる状態のものも食べてみました。これもまた美味しい。
ホエーとチーズを分離する際に、どれだけチーズに脂肪や乳酸菌を残すかが旨味に影響するそうです。なので伊藤さんは分けたホエーに熱を加えて、リコッタチーズを作ります。どうしてだかわかります?きちんとチーズに成分が残っていたらリコッタチーズは少ししかできないのです。だからリコッタチーズを作って、本来つくるチーズの品質をチェックするのだそうです。
最後は、私たちもチーズの形成を手伝わせていただきました。触り心地がまたいいんだな。ふあふあ柔らかいチーズはとても美味しそうです。形成した後、塩水に入れて完成です。

伊藤さんは、体にしみついた長年の感を毎日忠実に再現しているのかなと思いました。でもとても自然体でチーズ作りをしています。職人さんというイメージよりは、近所の気のいいおじさんという感じ。でも、美味しいチーズ作りのこだわりを動きの一つ一つに感じられる、実に味のある素敵な方でした。

いつもホエーに接している伊藤さんの手はとてもきれい!

チーズを購入した日の晩ご飯です。一人チーズフォンデューも悪くない。