第二項 【メディアと呼ばれる怪物達】
■ 『業界・タウン誌、生活情報誌』
●生活情報誌&フリーペーパーの特色
生活情報誌を情報誌と表現すべきか、あるいは情報紙と表現すべきか非常に迷うところです。おそらく読者の方は、その形態から情報紙と言う認識が強いのではないでしょうか?しかしながら、法的には雑誌扱いですので情報誌が正解です。さて、この生活情報誌にはどのような特色があるのでしょうか?
特色①:生活情報誌の特色として第一に配布方法があげられます。近年新刊された新形態の雑誌のほとんどは、その創刊の動機が「売れる内容」ではなく「儲かる流通システム」にある場合が多いようです。雑誌の項で説明しました「取次店」システムによる流通を嫌いあるいはその盲点をついて、新しい流通システムを構築し流通システム自体に大きなマーケットの可能性を感じて参入してくる雑誌が増えています。
生活情報誌の流通システムは、いくつかのパターンがありますが、手配り型、スタンド型、店置き型などがあります。本来他社に依存している配布(配本)を自社で人員を確保してまかなっています。つまり生活情報誌は、本作りから配布までの一切において他社に依存している部分がないということです。
極端に人口が集約している大都市においては、スタンド型や店置き型が主ですが、地方都市に置いては配布型が主流のようです。
特色②:生活情報誌のほとんどが無料です。一般雑誌やタウン誌の場合広告と販売収益のバランスの上に経営が成り立っているとお話ししましたが、生活情報誌は無料配布が原則ですから、広告収入が経営利益の総てとなります。つまり雑誌からジャーナリズム的要素をすべて排除し、全ページを広告ページとして最大限の広告収入を得て、販売部数を極力抑えるのが理想的な経営状況と言えます。しかし、全部広告ですと読み物としての魅力やジャーナリズムの体裁が薄くなり、広告媒体としての魅力が落ちますから、記事広告などを増やしながらギリギリのところで読み物としての体裁を整えているのが現状です。大都市に置いては、クーポンを主にした全面全ページ広告だけのフリーペーパーもありますが、地方に置いては慢性的なダンピングにつながり成立しないようです。



Leave a Comment