093 月
第三項 【広報業務・リスク&教訓編】
■「不満・組織に燻る熾火」
●予兆
ハインリッヒの法則(安全工学)というのをご存じでしょうか?最近では医療事故などがマスコミで解説される時にこの法則が紹介されたりしてますので、ご存じの方も多いのではないでしょうか?別名『1:29:300の法則』と呼ばれたりもします。
「1件の重大な事故の陰に29件の小さい事故があり、さらにその奥に300件の小さな異常が隠れている」という安全工学の理論です。逆に考えると、300の小さなミスを見逃し、さら29の中くらいのミスを見逃すと、1つの大きなミスにつながるということになります。もっと簡略化すると、一つの大きな失敗には数多くの予兆があり、予兆を無視すれば大失敗につながるということになります。
事故というと工場や交通機関の事のように感じますが、小さな異常とは何も機械だけのことではないと思います。事故を人災と考えれば、第二次産業での機械の異常を、すべての企業における従業員の心の異常に置き換えることができます。300の人間の心の中の小さな異常は1つの重大な事件につながるということです。「一事が万事」昔の人は経験値でこのことを理解していたのでしょう。身近なところを見回してみると、ルーズなお金の使い方をする営業マンがいる会社は、その財務体質もやはり何かしら不透明なものを感じさせる場合が多いのではないでしょうか?
大きな事件に繋がる心の問題、社内に渦巻く小さなトラブルの芽を早めに発見して対処していくことが大きなトラブルを未然に防ぐ予防注射と言えます。
特に心の問題は重要です。心の問題がすべての素と言っても過言ではありません。企業ではだいたい「うらみ(恨)、うらみ(怨)、うらみ(憾)、つらみ(辛)、にくみ(憎)、ねたみ(妬)、そねみ(嫉)、ひがみ(僻)、やっかみ、きらう(嫌)」のような「負の心」が問題を引き起こします。仕事のシステムなどの改善は意外と頻繁に行われ、取り組みやすい問題なのですが、いざ心の問題となると取り組むとっかかりさえ無いのが現状です。企業や社会に蠢いている「負の心」の動きのコントロールが企業経営者の一番の課題と言えます。是非上記に挙げた「負の心」=300の小さな異常と真剣に取り組む体制作りに一日も早く着手して頂ければと思います。
083 月
第三項 【広報業務・リスク&教訓編】
■「不満・組織に燻る熾火」
●敵は自陣に
企業が直面するほとんどの事件は、主原因が社外の敵対勢力によるものではなく、何らかの社内の問題に起因している場合が多いようです。また、問題が暴露される時も表面的には社外の人間が暴露していても、真相は社内からの内部告発がほとんどです。
悪意を持った強大な敵が突如出現して、その敵に対し正義の旗の下、全社一丸となって抵抗したが敗北、残念ながら大きな損害を被った。というような単純な時代劇的パターンのトラブルは珍しいケースと言えます。簡単に言い切れば「敵は自陣にあり」と言うことです。
社会全体に善と悪が存在するように、人々の心そして社内にも善と悪が混在します。ある時は悪が支配し、良識ある人間が内部告発する場合もありますし、善が支配して悪が足を引っ張ろうとする場合もあるでしょう。
いずれにしろ、社内の問題であろうと社外の問題であろうと原因は内部に必ず潜んでいます。
073 月
第三項 【広報業務・リスク&教訓編】
広報に限らず何の仕事にもリスクはつきものです。またリスクの種類は限りが無く、突然どういったハードルが出現するのかは予測不能です。
海外の科学的なビジネススクールではありとあらゆるリスクを予測し、オンジョブトレーニングで対処方法を学ぶプログラムもあるようですが、リスクマネージメントの専門家をめざす場合以外は、そのエネルギーを他の仕事に回した方が企業と個人両方にとってプラスでしょう。ただし、オンジョブトレーニングまでは必要ないものの、リスクの芽は早めに摘んでおくにこしたことはありませんし、いざという時のために若干の心構えは必用でしょう。
社会システムが複雑化し、犯罪やトラブルも予測の範囲をはるかに越えた驚愕の事件が多発していますが、日本に蠢く企業トラブルのほとんどがハード上の問題ではなく「社会システム」や「感情」といったごく単純なところに起因しているような気がしてなりません。
この項では広報マンがリスクに直面した際、場当たり的な対応で墓穴を掘らないように、問題の根の部分であるメンタルにも考えを帰着させ、いざという時に冷静に人間的な解決を目指すことができるポイントを少々書かせていただきました。最後に守るべきものは何なのか、仕事の合間に考えて頂くためのヒントになれば幸いです。
063 月
第二項 【マスコミ・受け入れ編】
■「お招きする心、おもてなしする心、教わる心」
●マスコミ受け入れ・心の準備
日本人の多くは人と接する場合、相手が知名度や肩書きなど社会的地位が高そうだと判断すると、表面的であるにしろ丁重に接することが多いのではないでしょうか?逆に知名度も肩書きも無い人と接する場合、特に相手が若く茶髪ときたら、言葉遣いも態度も妙に横柄なものになるのではないでしょうか?
人は外見じゃないよとは言うものの、多くの人は人相、風体、肩書きなどで相手を判断していることが多いのが現実でしょう。
何の仕事でも同じかとは思いますが、特に広報の仕事においてはこういった視点、つまり相手を外見で判断したり実際の能力を見極めずに相手を評価したりといった、表面的な人間の値踏みがとんでもない大きな失敗につながります。このことは理屈抜きで肝に銘じておいた方が良いでしょう。相手の名刺にとんでもなく偉そうな肩書きが書いてあろうと、テレビに頻繁に主演している有名人であろうと、風体の冴えないおじさんであろうと、茶髪のお兄さんであろうと、絶えず謙虚な気持ちで自然体で接っすることが大切です。
特に取材や番組制作のスタッフを受け入れる時などは、謙虚な姿勢だけに留まらず、遠方から古い友人が訪ねてきた時のように、「お招きする心」「おもてなしする心」を大切にし、さらに相手から何かを「学び取る」「教わる」くらいの気持ちまで、自身の人間性を高めなければなりません。
この三つの心のコラボレーションこそが広報マンが人と接するさいの心の「極意」であると共に、人と接することに費やす膨大な時間を無駄なものとせず、自分のために役立つものを育む有効な時間に変えるための「秘訣」であると言えます。
一般の職種と違って広報マンは、世の中でもかなり個性的な人種であるマスコミの方々を相手にしなければなりません。ほとんどのマスコミ関係者は良識的な方々がほとんどですが、中には言葉遣いが普通でない方もいらっしゃいます。「おい、お前」「あんた」「ちょっと」などと言われると、天下の大新聞の記者がなんでこんな言葉使いしかでき出来ないんだろうと不思議に思うことも珍しくありません。それでも抑えてください。「お招きする心」「おもてなしする心」「教わる心」の三つの心のコラボレーションで、会社とあなた自身の道が必ず開けます。
053 月
第二項 【マスコミ・受け入れ編】
■「一人が十万人の代弁者・マスコミ招待会」
●マスコミ招待会・企画の要点と効能
【人的財産の棚卸し】
人間社会は毎日動いていますから、個人に関する情報も日々変化します。つまり、リストはほおっておくと必ず風化します。鮮度は毎日落ちていきます。人的財産の鮮度を落とさないためにも、定期的なリストのクリーニングは必用です。
しかしリストのクリーニングはなかなか大変な作業で、肩書き、個人の住所、携帯メール、Eメールのアドレスと、項目が増えると非常にやっかいです。いざ時間をとろうとしても日常の仕事に追われなおざりになってしまい、時ばかりが経っていくのが現状です。
そういう意味でもマスコミ招待会は、ご案内を出すためにしっかりと連絡先や肩書きなどの個人情報をチェックしなければなりませんから、マスコミリストのクリーニングのための非常に良い機会となります。年に何度か、人的財産のチェックの為にマスコミ招待会を有効活用しましょう。