有限会社 アルバ 生搾りえごま油

島国日本は、魚を中心とした食事でしたが、戦後、食の欧米化により食生活が大幅に変わってしまいました。 中でも一番変わったのが食用油の摂取量、食事内容の変化です。 現代の食事からは菜種油や肉などに含まれる「リノール酸」が多く摂取され、魚に含まれる「α-リノレン酸」が大変不足しているのです。 これが生活習慣病等が増える原因になっていると言われます。 厚生労働省の「日本人の食事摂取基準2005年」でも、α-リノレン酸や青魚に多いDHA、EPAといったn3系脂肪酸を増やすべき栄養素の一つに挙げています。

えごまとの出逢い

9月中旬、えごまの畑には、たくさんの蜂たちが飛び交っています。
えごまは、しそ科なので一見するとしその畑のように見えますが、実は、香り、味、成分ともに全く違うものでした。

有限会社アルバは、岩手県の南西、北上山地のふもと北上市にあり、高橋一男さんご夫婦二人でえごまの栽培から搾油まですべて行っています。
健康について、食品の安全について考えていたときに、えごまとの出逢いがあったそうです。
えごまの魅力を知り、生産の盛んだった福島で勉強し、2004年から岩手で本格的に生産を開始しました。

アルバの「えごま油」は上記でも述べたように栽培から搾油、販売に至るまで一貫して行っていますので、安心して召し上がっていただけます。
また、健康のためにとは言っても美味しくないものを続けるのは難しいですよね。
独自の圧搾製法により、とても風味の良い油を製造していますので、私たちも自信を持ってお勧めすることができます。

安心、安全なえごまを栽培

栽培は、5月下旬から6月。400aの土地に、約8000本植えています。
収穫の時期をずらすために、一気に植えるのではなく、早生(わせ)・中生(ちゅうせい)・晩生(おくて)と少しずつ時期をずらします。
えごまは比較的害虫の少ない植物ではありますが、 根きり虫などの被害により70％ほどのえごまを枯らしてしまった年もあり、無農薬の難しさを痛感したそうです。

様々な作業のもと、9月中旬からえごまの花の時期を迎え、その後、1ヶ月弱で収穫することができます。

えごまの栄養素

えごまには、α-リノレン酸という成分が豊富に含まれます。
体内に入るとDHA・EPAに変換され、体に良い働きをすると言われています。
この栄養素は人体内では合成や蓄積することができず、食品から摂取しなければならない必須栄養素です。
DHA、EPAは主に魚から摂取することができます。
しかし、毎日の食事から摂取するとなると大変ですよね。
えごま油であれば、普段の食卓から簡単に摂取することができます。

希少！国産えごま

えごま商品の多くは中国などの外国からの輸入に頼っています。
国産のものは生産量が大変少なく、油にするのも大変な作業だからです。
流通しているえごま油は、化学溶剤抽出法で搾った無色透明のものが多く、国産のものでは焙煎しているものが多いので、独特のクセのある風味になってしまいます。
えごまの風味を楽しんでもらいたい、美味しく食べてもらいたいと思ったアルバは、低温圧搾法にこだわりました。
一般的に菜種などの油は効率をあげるために熱を加えて行われますが、町の工場に頼んで特注の圧搾機を作ってもらい、一切熱をかけずに圧搾することにしたのです。
その製法で、風味も見た目も良く、栄養もそのまま封じ込めることができました。
時間をかけてゆっくりと搾り、少量ながらも品質、風味のいい低温圧搾法にこだわってるのです。
もちろん、えごまを油にする過程で、農薬・酸化防止剤等は一切使用していませんので、安心して召し上がることができます。

えごま油のおいしい食べ方

焼きおにぎり
フライパンにえごま油を少々ひき、両面に焼き目ができたらしょうゆを塗り、さらに一焼き。

イカと夏野菜のさっぱり和え(2〜3人分)
焼きイカ２分の１杯、きゅうり１本、セロリ10センチを千切りにし、コリンキーは適宜を長めにスライス。 酢大２に塩・砂糖を適宜、こしょう少々、えごま油大２をいれ、和えて冷蔵庫で冷やし、味がなじんだところでいただく。

えごま油に塩を少々加えて、パンに塗る。

そのほか、玉子焼きや納豆、味噌汁などにも利用できます。

中でも一番美味しい食べ方はドレッシングだそうです。
ドレッシングを作るとき、ごま油やサラダ油の代わりにえごま油を使用してみてはいかがでしょうか。